ファンとは

「ファン」という言葉はもともと英語での“fan”のことです。 もともと「熱狂的な」を意味するfanaticの略で、特定の人物や事象に対する支持者や愛好者という意味があります。

ちなみに日本語で「ファン」という言葉にあたる単語は前述の「愛好家」のほかに目をかけるという意味合いで「贔屓（ひいき）」あたりが適切でしょうか。 また「ファン」という言葉は多くの場合、集団に対して使われ、 「自分はXXファンです」というとそのXXファンの集団に属しています。といったニュアンスになります。 一人に対して使う言葉はどちらかというと「マニア」の方が適切と言えます。

ファンというのは、最初、「なんとなくその人を観ていると嬉しい」というところから始まり 「その人が活躍したり、いい成績を出したりすると嬉しい」という段階を経て、 「もう、ただ、その人が幸せそうなら、活躍とか成績とかどうでもよくなる」という境地に達するものだと思う。 そして、最後は「ただ、その人がこの世の中に生きているというだけで、なんだか嬉しい」となっていく。
- 2016年4月28日 日本経済新聞より